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「永瀬ダム」 のテレビ露出情報

高知市にいる凄ワザキング・正岡久尚さん。用意し始めたのはロープ。長さは70メートルにも及ぶ。1956年に完成した「永瀬ダム」。横幅207メートル、高さは87メートルにもなる。大切な水瓶として半世紀以上にわたり高知県民を支えてきた。正岡さんたちがまず向かったのはダム建設工事で亡くなった方の慰霊碑。安全を祈願し仕事場へ。ロープを背負い向かったのはダム上部。正岡さんは高所での作業を生業とする特殊高所技術者。ナイロン製のロープは縦に引っ張る力に強いが摩擦に弱く、作業はぶら下がりながら左右に動いて行う。壁面に突き出たコンクリートにこすれ断線する危険性があり、アンカーをうちロープを固定しこすれないようにする。日本にはこうしたダムが3000基あり、高度成長期に集中的に整備され建設も50年を経過したものが多く劣化の懸念もある。ダムは水流、水圧、風雨でダメージを受けヒビができている場合がある。正岡さんたちは土砂や植物を取り除き始めた。ロープでぶら下がりながら土砂や植物を取り除きコンクリートに以上がないか確認している。この日の気温は30℃以上。暑さが体力を奪っていく。気になるキズはハンマーで打音。内側の異常を音で判別する。キズは全て記録し経過観察を行う。百戦錬磨の正岡さんでさえ怖さを感じる仕事だが、怖さが大事だという。正岡さんは以前、高知市の建設会社で働いていた。転機は35歳。ロープにぶら下がりインフラの点検作業をする職員たちに衝撃を受けた。京都の会社で働きたいと思い始めるも答辞、子をもつ一家の大黒柱で未経験・単身での仕事は家族雨を心配させるのではないか妻の後押しで乗り込んだ。ところが入社早々、壁にぶつかることになる。一人前と認められた頃、正岡さんは京都で出会った仲間と大型施設を調査・点検する会社を立ち上げた。経年劣化が進む日本のインフラを守る事業には需要が見込まれる、ビジネスチャンスを掴む挑戦に打って出た。そうして9年、四国・中国地方を拠点に会社は成長を遂げている。わずか3人で起業した会社は25人に増えた。正岡さんは今、後進の育成に勤しんでいる。起業し9年、正岡さんが思いえがいている夢は「教えている子たちが次の世代に技術・思いを繋いでくれる会社にしたい」。
住所: 高知県香美市物部町柳瀬

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