山口県は決壊の被害が出る恐れがある農業用のため池106か所を「危険ため池」に指定し、毎年この時期に見回りを行っている。山口市江崎の「三田堤」ため池では、管理する農家が立ち会い、県や市の職員など20人ほどが危険箇所がないか確認した。職員たちは堤防から水が漏れ出している箇所がないか、排水設備にゴミが溜まっていないかなどを目視で確認。県によると、ため池では堤防の一部で水漏れが見つかったが、直ちに決壊につながる危険性はなく、今年秋以降に改修工事を行うという。今年3月末時点で県内には7400余の農業用ため池があり、全国で5番目に多いという。