きのう小泉農水大臣が急遽取材に応じた。大手を対象にした契約申し込みはきのう時点で約70社。2022年産米の20万トンに到達する見込みになり申し込みを一旦休止。残りの2021年産の10万トンは中小スーパーや町のコメ店を対象に(価格は5キロ1800円程度)。早ければ金曜日に申し込みを再開したいとしている。折笠氏は「大手とは十分に契約ができたので、懸念されていた中小スーパーや町のコメ店にも売り分けていく作戦に移ったのだろう。あとは契約したものが物流で本当に出せるのかが正念場だと思う」とコメント。小泉農水大臣は「29日にも備蓄米の引き渡し、6月1週目に店頭に並ぶ、そういった目処が見えてきた」と話しているが、実際に新たな備蓄米をいつから購入することができるのか。一番乗りを目指すアイリスオーヤマ。小泉農水大臣と大山社長が会談し、大山社長から6月2日5キロ2000円との数字が出た。アイリスオーヤマはグループ内の精米工場で精米。袋は既存のものを使用し、備蓄米とわかるシールを貼っていく。グループ内のホームセンターやネット通販で販売。ファミリーマートは1キロパック=400円で販売予定。精米・袋詰めは親会社・伊藤忠商事のグループ内で完結することができ、6月上旬の販売を目指す。ドン・キホーテの運営会社は備蓄米1万5000トンの契約を申し込んだ。「5キロ2000円以下でいけるのであればもちろんいきたい」としているが、一方で自社の精米所を持っていない。玄米での販売の可能性あるのはカインズ。2022年産(古古米)5000トンを申し入れ。5kg2160円で販売を想定。玄米のまま30kg単位での販売も検討、価格は未定。加谷氏は「玄米食はヘルシー志向で一定のニーズがあったものなので、もしかすると今回の出来事をきっかけにこの分野がビジネスとして広がる可能性も見えてきている。事業者はそこら辺も考えた上で商品展開をし始めるかもしれない」等とコメント。工場での精米作業は、入荷、保管、荷受ホッパー・タンクに玄米を投入、粗選機・ごみを取り除く、石抜機・小さな石を取り除く、精米、ロータリーシフター・割れたコメを選別、光学選別機・変色したコメなどを取り除く、包装、金属探知機、出荷。入荷から2~3日で出荷。国内の主要チェーンにより運営されている精米機の数は日本全国に6400か所以上。