政府が先月から備蓄米の放出を行っているが、先ほど公表された全国でのスーパーでの平均価格は前の週より3円値上がりし、15週連続で値上がりとなった。甲斐のJAの直売所では、おとといから備蓄米をブレンドしたコメの販売が始まった。この日は5キロおよそ3500円で販売された。一方、全国の主な10のスーパーに取材したところ、9つのスーパーが備蓄米を販売していると回答した。このうちイオンは全国で販売しているものの、割安なことから需要が高く、地域や店舗によっては品薄なところもあるという。取材したスーパーの中には1家族1袋など、購入に制限を設けているところもあるとのこと。江藤農林水産大臣は先週の会見で「特に中小の方々から店頭に並ぶのは早くて4月の末、5月になってしまうかもしれない」などと話した。備蓄米が行き渡らない背景に、まだ多くが流通の過程にあるという見方があり、農林水産省は通常の米に加えて流通することになるため、時間がかかかるとしている。農林水産省が卸売業者間の転売を認めず、中小業者が入手できていないとのこと。農林水産省は今月23日からの3回目の入札は卸売業者どうしの売買を認めることにしている。専門家は備蓄米放出枠に小規模事業者の枠を設けることが考えられるという。