先月26日~今月1日のスーパーでの米5kgの平均価格は4223円で、前週から-37円となった。金沢米穀販売によると、先月23日には約5万円だったコシヒカリが今月5日には約4万3500円に、約4万7000円だった福島県産ひとめぼれが約4万500円にまで下がったという。金沢米穀販売の金沢富夫社長は「新米が出ると2024年産は古米となり、値崩れして需要が下がる。卸売業者は早く売りさばく必要があり、スポット取引の価格を下げて販売する。本来市場に出回らない随意契約の備蓄米が一気に流通したことで、市場に出回るはずだった銘柄米の需要が落ち込んでしまったことが、今回の価格急落の原因では」としている。折笠俊輔さんは「随意契約の備蓄米を直接小売に出したことで、卸が持っている本来小売に出す米が余って、値段を下げないと売れなくなっているというのは、政府の狙い通りではあるのかなと思います。ただ、民間の在庫量などの数字と実態が合っているかなどもしっかりと調べないといけないですね」などと話した。大阪・泉大津市は、2024年産銘柄米約45トン(精米)を、希望する市民にオンラインで販売するとしている。