「佐賀の乱」として知られる旧佐賀藩の士族と明治新政府の軍が戦った戦闘から、ことしで150年になるのに合わせて、県は戦闘を率いた江藤新平と島義勇の功績に光を当てる式典を来年2月に開催することにしている。明治新政府に不満を持つ旧佐賀藩の士族が新政府軍と衝突した戦闘では、初代の司法卿を務めた江藤新平や「北海道開拓の父」と呼ばれる島義勇が戦闘を率いたとして処刑された。式典では専門家を招いて、江藤が残した功績に光を当てるシンポジウムを開くほか、島が開拓に携わった北海道から鈴木知事を招いて双方の交流を深めるという。また江藤の功績をテーマに、ことし3月から2か月間、県立佐賀城本丸歴史館で行われた企画展で、延べおよそ4万人が来場するなど好評を博したため、今後展示を常設にするとしている。県は必要な費用としておよそ2000万円を補正予算案に計上し財源には文化振興の基金をあてるという。6月の定例議会で議決されれば、江藤らの功績の再評価に向けて準備を進めることにしている。