- 出演者
- 福井慎二 小原茂 近田雄一 河島康一 加藤成史 金城均 坂下恵理 塩崎実央 小倉優太郎
オープニング映像。
札幌市の円山動物園では徳島市の動物園から来た、1歳の雄のライオン「パーチェ」がきょうから一般公開され多くの人が訪れている。パーチェはおととし8月15日に徳島市のとくしま動物園で生まれた1歳の雄のライオンでイタリア語で「平和」を意味することばが名前の由来となっている。円山動物園では2歳のライオン「クレイ」が雄として飼育されていたが、ことしになって雌と判明したことからことし5月、ふるさとの愛媛県立とべ動物園に戻っていて、雌の「イト」と一緒に展示するため新たに雄のライオン「パーチェ」を迎え入れた。
昭和30年代から40年代の家電製品などに触れて当時の人々の暮らしを体験できる企画展が福島市で開かれている。この企画展は福島市郷土史料室が開いていて会場には市民から寄贈された蓄音機や足踏み式のミシンなど昭和30年代から40年代の暮らしの道具およそ90点が展示されている。茶の間を再現したスペースでは黒電話のダイヤルを回すなど体験できる。福島市文化振興課・郷土史料室・中村純子さんは「子どもたちにとっても楽しい展示になるように工夫した」などと話した。企画展は入場無料でMAXふくしま4階の学習施設「A・O・Z」で今月11日まで開かれている。
おととし住民の帰還が始まった双葉町で、事故のあととしては初めてのコインランドリーがオープンした。双葉町の建設業者が民間の力でも復興を進めようとJR双葉駅などがある中心部に設けた。24時間営業で洗濯機と乾燥機が一体となった最新型の4台と、これとは別に乾燥機が4台、靴用の洗濯機と乾燥機が備えられている。双葉町にコインランドリーができるのは原発事故のあととしては初めてで、オープン初日のきのうは早速、住人らが訪れ洗濯を始めたり洗濯機の機能を確認したりしていた。原発事故で町の全域に避難指示が出された双葉町では、おととし中心部で避難指示が解除され住民の帰還が始まった。きのう時点で130人が住んでいるが町にはスーパーなど商業施設がほとんどなく、依然として生活環境の整備が課題となっている。福田工業・福田一治社長は「ここに来ていただいて双葉町のことを話していただければ」などと話した。
古代の浜通りで盛んだった鉄作りの技法「たたら製鉄」を再現しようと、研究者らが福島市に復元した炉で古来の鉄作りに取り組んだ。浜通りは飛鳥時代から平安時代にかけて国内有数の鉄の産地で、ここでつくられた鉄を使って多くの仏具や武器などが製造されていた。この福島古来の鉄作りの文化をよみがえらせようと、県文化振興財団の遺跡調査員だった吉田秀享さんは、10年前から有志と共に当時の技法「たたら製鉄」による製造を試みている。高さ2メートルの炉は、南相馬市の奈良時代の遺跡で発掘された炉の跡を参考に先月下旬に福島市郊外で復元されたもので、熱した砂鉄と炭に「ふいご」という装置で空気を送り込んで加熱し鉄を取り出す。温度管理などが難しく、今回19時間かけて作られた鉄は3キロほどと少なめだったが、古来の製法のノウハウはこれまでの取り組みで蓄積されているという。立子山たたらの会・吉田秀享代表は「昔の人の気持ちがわかればいい」などと話した。
一般的なきゅうりよりも一回り大きく、細長い形が特徴の伝統野菜「畔藤きゅうり」の収穫作業が白鷹町で行われている。かつて畔藤地区ではこのきゅうりが盛んに栽培されていたが、収穫できる量が少ないことなどから生産農家は1軒だけとなっている。20年ほど前から栽培している川井敬一さんは「わが家では娘がスープにしていただいた。オリーブオイルと非常に合うので新しい食べ方で食べてもらいたい」と話した。畔藤きゅうりの収穫は今月上旬まで続き、白鷹町の直売所で販売されているという。
本格的な夏のシーズンを前に鶴岡市では市内を流れる赤川の河川敷に水遊びやキャンプが楽しめる広場が整備され利用が始まった。広場が整備されたのは鶴岡市大宝寺地区の三川橋の近くにある河川敷。この広場は国土交通省がおよそ3500万円かけて整備し、広さはおよそ2000平方メートルある。広場は無料で利用でき4か所のキャンプスペースと専用の駐車場、多目的広場が設けられていて水道やトイレなどは設置されていない。先月27日に行われたオープニングイベントでは山形大学農学部の学生などが実際にテントを設営してバーベキューをしたり、保育園の園児たちが水遊びを楽しんだりした。利用は先月29日から始まっていて、利用時間は午前8時半から日没まで。期間は4月1日から11月末まで。利用するには2日前までに鶴岡市都市計画課に申請が必要。鶴岡市都市計画課・三浦一夫課長は「いろんな形で使っていただきたい」などと話した。
「佐賀の乱」として知られる旧佐賀藩の士族と明治新政府の軍が戦った戦闘から、ことしで150年になるのに合わせて、県は戦闘を率いた江藤新平と島義勇の功績に光を当てる式典を来年2月に開催することにしている。明治新政府に不満を持つ旧佐賀藩の士族が新政府軍と衝突した戦闘では、初代の司法卿を務めた江藤新平や「北海道開拓の父」と呼ばれる島義勇が戦闘を率いたとして処刑された。式典では専門家を招いて、江藤が残した功績に光を当てるシンポジウムを開くほか、島が開拓に携わった北海道から鈴木知事を招いて双方の交流を深めるという。また江藤の功績をテーマに、ことし3月から2か月間、県立佐賀城本丸歴史館で行われた企画展で、延べおよそ4万人が来場するなど好評を博したため、今後展示を常設にするとしている。県は必要な費用としておよそ2000万円を補正予算案に計上し財源には文化振興の基金をあてるという。6月の定例議会で議決されれば、江藤らの功績の再評価に向けて準備を進めることにしている。
九州有数の梨の産地、伊万里市で、きょうから今シーズンの梨の出荷が始まった。伊万里市大川町にあるJAの選果場では初出荷を前に、生産者やJAの職員などおよそ30人が集まり梨の豊作や作業の安全を祈願した。選果場には収穫されたばかりの主力品種「幸水」3トン余りが運び込まれ、従業員が表面に傷がないかなどを確かめたあと、出荷レーンに並べていた。JA伊万里によると、ことしは実が大きく成長する5月から6月ごろに十分な日光と雨に恵まれたため、大玉の甘い梨に仕上がっているということで生産量は、ほぼ例年並みの2200トンを目指しているという。きょうから始まった「幸水」の出荷は8月中旬ごろまで続きその後、「豊水」や「あきづき」などほかの品種の出荷が11月ごろまで続けられ、県内のほか東京や名古屋などで販売されるという。
およそ1カ月後に開催される「弘前ねぷたまつり」を前に、弘前市の小学校で子どもたちが祭りで運行される山車のねぷた絵に色をつける仕上げの作業を行った。弘前市の自得小学校では子どもたちに地元の伝統文化への関心を高めてもらおうと毎年、「弘前ねぷたまつり」で練り歩く山車を制作し祭りで運行している。この山車で使われる「ねぷた絵」の制作が行われ、4年生から6年生の児童およそ30人がねぷたや手持ち灯籠などの仕上げの作業を行った。高さ3mの山車に使われるねぷた絵には秦の始皇帝が戦う様子が描かれていて児童たちは染料で丁寧に色をつけていた。手持ち灯ろうでは武者絵のほか好きなキャラクターなどを描きのりを使って骨組みに貼り付けていた。
湯沢市は公用車を休日に市民や観光客に貸し出すカーシェアリングの実証事業を秋田県内では初めて今度の週末から行うことになった。バスや乗り合いタクシーの運行本数が少なくなる休日の移動に公用車を役立ててもらおうと、湯沢市が70万円余りをかけて行う。具体的には5人乗りの乗用車1台をレンタルし、平日は公用車として使いながら休日はカーシェアリングで市民や観光客に貸し出すという。対象の公用車は休日はJR湯沢駅南側のスペースに駐車されているということで、利用の予約はレンタカー会社のアプリを使って行い、料金は15分ごとに220円など4段階で設定されている。湯沢市では今度の週末からことし12月までの土日や祝日合わせて50日間カーシェアリングを行う予定で、どこから来た人が、どんな目的で利用したかアンケート調査を行い、今後の交通政策に反映したいとしている。湯沢市企画課・後藤嘉昭さんは「通常のレンタカー利用よりも短い時間でご利用いただける仕組みを導入しているので湯沢市内の観光やちょっとした買い物などいろいろな用途でお使いいただければ」と話した。
子どもたちに川に親しみながらふるさとの自然の豊かさを感じてもらおうと横手市で先月、地元の保育所の園児たちがヤマメの稚魚の放流を体験した。この放流体験は成瀬川漁協がこの時期に行っていて、成瀬川の支流の狙半内川の河原には、地元のますだ保育園の園児25人が集まった。放流されたのは、ことしふ化した体長8センチほどのヤマメ1000匹で、子どもたちは小さなヤマメが力強く泳ぐ姿に歓声を上げていた。放流されたヤマメは数年後には釣りが楽しめる体長15センチ以上に成長するという。成瀬川漁協・高橋良敏組合長は「子どもたちが3年後4年後に今度は釣りの体験もさせてみたい」などと話した。
全身の筋力が衰えていく病気を患っている熊本市の大学4年生の山本栞奈さんを取材。18歳まで熊本市内の児童養護施設で育った。高校卒業後体に異変を感じるようになり全身の筋力が衰えていく病気であることが分かった。入退院を繰り返す中で福祉を学びたいとの思いが強くなり、周囲のサポートを受けながら大学に通っている。病状が悪化したおととし12月、医師から気管切開の手術の必要性を伝えられた。手術を受けると今までどおり話すことは難しくなる。去年3月、今の声を失ったときに備えて自分の声を録音しAIで合成した自分の声で会話ができるよう準備してきた。障害者支援を行う合志市の企業や東京のIT企業が、自分の声を残したい女性の思いに応えた。収録から1年が経った、ことし4月、音声アプリが完成し栞奈さんに届けられた。唯一自由に動かすことができる右手の親指を使って操作しやすいよう開発された。いつか手術を受けて声を失ったとしてもアプリを使って自分の声で思いを伝えていきたいと考えている。栞奈さんは「やっぱり声を残せてよかったなって思います。つらいこともたくさんあると思うんですけどきょうよりあしたひとつでも笑うことができたらいいな」と話した。栞奈さんは自分の経験を子どもたちに伝える座談会活動も行っている。企業によるとこのアプリは栞奈さんのために作られアクセントや音の高さなどAIが解析して表現している。
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昭和63年7月2日、横浜市金沢区で人工の砂浜を利用した海水浴場がオープンした。昭和30年代まで横浜市には海水浴や潮干狩りの楽しめる浜辺があったが、高度成長期に埋め立てが進み、自然の浜辺は600メートルだけになった。横浜市は海の公園を計画し僅かに残された砂浜を拡張、整備する。千葉県から運んだ大量の砂で人工の砂浜を作った。こうして18年ぶりに海水浴場が復活した。完成した砂浜は長さ1キロメートル。潮が引くと干潟が広がり潮干狩りも楽しめる。
平成23年7月2日、夏の電力不足に備えるため自動車メーカー各社が工場の土日操業を始めた。東日本大震災の折の原発事故により、夏のピーク時の電力不足が避けられなくなった。7月からは電力使用制限令が実施されたのを受け、自動車業界は平日の木曜と金曜に工場の操業を休み、その代わり電力需要の少ない土曜と日曜に操業することにした。各地の工場では土日操業に加えて空調を止めたり電力使用のピーク時となる午後に操業を中断するなどして節電に努めた。一般家庭にも節電が迫られたこの年、自動車工場の土日操業は9月の末まで続けられた。
毎年7月2日、香川県ではこの日を「うどんの日」としてさまざまな催しを行っている。讃岐うどんの本場香川県では、昔からこの時期に農家が収穫したばかりの小麦でうどんを作って近所の人たちにふるまう習慣があった。高松市の中野天満神社ではこの日、小麦で作ったうどんなどを神前に供える献麺式がある。収穫への感謝とともに夏、雨が降って水不足にならないよう祈りがささげられる。
近田アナウンサーは横浜市金沢区に住んでいたことがあり、海が近くで良い所だと話した。日めくりカレンダーはNHKアーカイブスからもご覧になれる。
愛知県豊田市足助町。漆喰の壁の白と瓦ぶきの黒、美しい町並みを見ようと訪れる観光客も多い。交通の要所として栄えた足助町だが、近代化の流れとともに人口が減少。足助観光協会会長・田口敏男さんは、かつての暮らしや人々の知恵が残されたこの町を守り続けたいという。宿場町の周囲では林業や農業が盛んに行われていた。農村の暮らしを体験できるという資料館ではさまざまな職人が当時の手仕事を実演。その様子を見学したり体験したりできる。わら草履作りを体験してみた。さらに、天然アユ御膳をいただいた。料理人の中澤孝彦さんも料理を通じて足助町の魅力を伝えていきたいと願う一人。