九州有数の梨の産地、伊万里市で、きょうから今シーズンの梨の出荷が始まった。伊万里市大川町にあるJAの選果場では初出荷を前に、生産者やJAの職員などおよそ30人が集まり梨の豊作や作業の安全を祈願した。選果場には収穫されたばかりの主力品種「幸水」3トン余りが運び込まれ、従業員が表面に傷がないかなどを確かめたあと、出荷レーンに並べていた。JA伊万里によると、ことしは実が大きく成長する5月から6月ごろに十分な日光と雨に恵まれたため、大玉の甘い梨に仕上がっているということで生産量は、ほぼ例年並みの2200トンを目指しているという。きょうから始まった「幸水」の出荷は8月中旬ごろまで続きその後、「豊水」や「あきづき」などほかの品種の出荷が11月ごろまで続けられ、県内のほか東京や名古屋などで販売されるという。