水不足が深刻化している韓国・江陵市では、今日午前9時から給水制限が始まった。給水が通常時の50%になる。人口約20万人の9割に当たる約18万人が対象。地元メディアによると、オボン貯水池の現在の貯水率は約20%。1977年に完成以来最も低い。江陵市の市長は貯水池について「貯水率が10%台まで落ちると予想されます。完成以来一度も経験していない前代未聞の状況です」と話した。韓国では数日にわたり広い範囲で豪雨に見舞われ、各地で洪水など大きな被害が出た。中部の忠清道では市街地が水に浸かり、コンビニの店内も浸水。商品の陳列台まで水位が上がった。しかし北東部にある江陵市では大雨とはならなかった。ここ半年の江陵市の降水量は386.9ミリで平年の半分ほど。来月から稲刈りを始める農家も不安を募らせている。公共施設ではすでに給水制限が始まり、先月14日から公共プール3カ所が閉鎖。市内の公衆トイレが使えるのは週末だけで、噴水台6カ所も6月から稼働停止。江陵市では今後も当分雨が降らない見通しで、給水制限の措置が長引く可能性があると懸念されている。