五輪メダル獲得日本人最多・小野喬は日本に体操を広げることにも貢献した。小野は「欧米は地域の中に自主的にスポーツする環境がある。日本は学校スポーツありきで運動部をやめるとスポーツから縁遠くなる。地域スポーツクラブは非常に大事」とし、1965年に「池上スポーツクラブ」を設立。現在は、「全日本ジュニア体操クラブ連盟」に約280クラブが加盟している。池谷幸雄も体操クラブを設立。出身者である村上茉愛氏はリオ・東京五輪2大会出場。池谷さんは「昨年亡くなった池田敬子先生が全日本ジュニア体操クラブ連盟をつくった。こちらは競技の強化。きのうから高崎アリーナで試合が始まってる。女子の場合、現役オリンピック選手が出たりする。今回、オリンピックで活躍した選手は全員出てる。ここがジュニアの登竜門」と解説した。体操団体強さのワケ、日本は元々、全種目を高いレベルで演じれる”オールラウンダー”を重んじていた。団体の決勝は種目ごと3人が演じる。選手全員がオールラウンダーである必要はない。選手全員がオールラウンダーである必要はない。池谷は、「オールラウンダーでも不得意種目はある。そこを補えるスペシャリストを入れると、団体戦では有利」と話す。中国のスペシャリスト軍団の紹介。リオ五輪代表選考で日本はスペシャリスト枠を作った。リオ五輪最終選考会で各種目で最高難度の大技に挑戦する選手が続出した。アテネ五輪団体金メダル・米田功さんは「自分にもチャンスがあると選手たちの眼の色が変わった」という。リオ五輪以降の体操団体五輪成績、リオ（2016年）金メダル。東京（2021年）銀メダル。パリ（2024年）金メダル。今回のメンバーでいうとオールラウンダーは、橋本大輝、岡慎之助、萱和磨。杉野正尭は、あん馬・鉄棒のスペシャリスト。谷川航は、跳馬のスペシャリスト。池谷さんは「中国は層が厚く、人数が違う」と説明し、若手選手の育成を紹介。若手選手育成、水鳥寿思体操男子監督（先週水曜日退任発表）は、2018年に特別強化選手制度導入した。岡慎之助は、2021年から合宿に参加し、自己分析シートを書いた。日刊スポーツによると東京五輪1964年体操女子個人総合金メダル・チェコ・チャスラフスカさんは「当時ソ連の選手は厳しい顔で1分後には大爆発が起こるかのような重い雰囲気。日本は笑顔を絶やさず演技後も笑って仲間と手を合わせる。私も彼らのようになりたいと強く思った」という。今回日本団体決勝で、エース橋本が落下するも、メンバーは「大丈夫」と笑顔で駆け寄る。中国は首位に立っていたが鉄棒で2度落下。選手らは険しい顔で頭を抱えた。池谷さんは応援の声だしについて説明し、「みんな仲良い」と述べた。また体操競技の普及や選手層を維持し続けるために何が必要かという問いに、池谷さんは「全日本ジュニアの大会に出ていく普及のための大会、全日本ジュニアに行って、つながっていってオリンピックまでということで、底辺をまず広げて繋がっていくことが大事」だと述べた。玉川さんは「子どもの時跳び箱が飛べなかった」と話した。