列車の見合わせに対して暴言を吐き車掌をスマホで撮影する乗客。こうした乗客の悪質な行為、鉄道カスハラには対応しない毅然とした態度を取るとJR東日本が新たな方針を示した。鉄道カスハラは2022年度1年間だけで1124件もあったという。そこでJR東日本では新たな方針を出した。カスハラを定義して身体的・精神的な攻撃、継続的・執拗な言動、土下座の要求、社員の個人情報をSNSなどに投稿するといった行為を例示した。こうしたカスハラが行われた場合、乗客への対応はしない。そして、悪質と判断した場合には警察や弁護士などに相談して厳正に対処するとしている。鉄道カスハラなどに詳しい関西大学の池内教授によると、鉄道カスハラは事故などの遅延遅れから来るケースが多く予定が狂ってしまうといった焦りから気持ちのはけ口を駅員に求めてしまうケースがあるという。こうした場合、静かなところ、鏡のある部屋に連れていき自分の表情を見せるといった方法で冷静になってもらうのが効果的だという。