岸田総理が打ち出した物価高対策。過去2年の税収増を国民に還元するとし、納税者1人あたり年4万円減税することが検討されている。きのうの国会では岸田総理に対し自民党幹部・世耕参院幹事長が「現状において支持率は低空飛行、補欠選挙の結果も1勝1敗。支持率が向上しない最大の原因は国民が期待するリーダーとしての姿が示せていないということに尽きるのではないか」と異例の苦言を呈した。さらに岸田総理肝いりの減税案についても「残念ながら現状において岸田総理の『決断』と『言葉』についてはいくばくかの弱さを感じざるを得ない。総理は『税収増を国民に適切に還元する』と表明されました。しかしこの『還元』という言葉が分かりにくかった。世の中に対しても物価高に対応して総理が何をやろうとしているのか全く伝わらなかった」などと述べ、岸田総理は「『還元との言葉がわかりにくい』という指摘については今後、その内容を具体化させる段階で私の考え方をしっかり伝える」と述べた。一方、岸田総理が年内に衆議院解散・総選挙に踏み切るのでは?という見方について自民党の重鎮・二階元幹事長が「いつでもできますけど、いつやってもいいというもんじゃなくて国民の間にも選挙をやろうという機運が醸成されてこなきゃね」と持論を展開した。また、減税案については「目先をちょっと喜ばせる程度のことを考えるよりも、国の財政がこういう状況ですと総理が率直に国民に呼びかける姿勢が大事」と述べた。岸田総理に厳しい声が上がる中、さらにきのう政権を揺るがしかねない事態が。山田太郎文部科学政務官が文春オンラインで女性との不適切な関係を報じられ、盛山文科大臣に辞職願を提出した。強まる岸田内閣への逆風。果たして今後の政局は…。