6万円を借りた青年は本当に与那国島で生まれていた。彼の実家は黒毛和牛を放牧し子牛を売る畜産業を行っていた。幼い頃から王作業の手伝いをしてきて、いつも一緒に作業をしてきたのが伯父だった。与那国島には高校がないため、子どもたちは高校生になると島を離れる。沖縄工業高校に入学し那覇市内で生活していた。伯父が急逝したことを伝えられ、忌引にしてもらい送ってもらった6万円をおろした。そして那覇空港についたとき、財布がないことに気づき声をかけられた。突然6万円を渡されパニック状態だったが、なんとか飛行機に乗れた。葬式が終わると父親に事情を話した。
住所: 沖縄県那覇市松川3-20-1