メガネの町・福井県鯖江市では若手職人の確保が課題となっている。70年続く眼鏡メーカーを取材した。3代目・澤田渉平さんは円安の影響で海外からの注文が増え業績は好調だが、不安も抱えている。一人前の眼鏡職人になるまで10年かかると言われている。澤田さんは今年、父親から経営を引き継いだ。課題解決のヒントを得ようとビジネススクールに参加した。そこで県外の若者の福井へのモノづくりの関心の高さに気付いた。鯖江市に移住した19人にアンケートを実施したところ、物件がないなどの意見を得た。澤田さんの会社近くにある住める物件が埋まっていた。そこで、シェアハウスの事業を始めることにした。セールスポイントは、人脈を生かしたサポートだ。また、入居者の呼び込みも開始している。新たな住民が長く働ける環境を整え、モノづくりの活性化につなげたいと考えている。