新紙幣の発行を巡っては、対応を急ぐ様子も見られる。神奈川中央交通は1900台のバスのうち約4割で新紙幣への対応を行っているが残るバスでは更新が済んでおらず、全車両での対応は9月末にずれ込む見込みという。横浜市の保土ケ谷プールでも新紙幣対応は秋ごろになるとの話が聞かれている。一方で券売機の生産を行うエルコムでは納期が年内に間に合うかなという可能性もあると話す様子が聞かれている。飲食店で話を伺うと、新紙幣への対応に約230万円がかかる中、材料費も高騰していることを受けてメニューを一律100円値上げする対応を取るとの話も聞かれている。日本自動販売システム機械工業会によると明日の時点で新紙幣に対応したATMは9割以上となっているが、飲食店の券売機は5割以上となっていて、飲料自動販売機では2～3割以上程度と見られるという。日本銀行が新紙幣を発行する背景には偽札の問題があり、2004年に現行の紙幣が発行された当時は偽札の発見数がピークの2万5858枚に上っていた。このために2004年11月に発行された新紙幣には当時最先端の技術が用いられていた。そして、あす発行となる新紙幣にも最新技術が盛り込まれている。