今回は大阪・泉大津市で100年以上続く毛布工場を取材する。泉大津市では江戸時代から綿花の栽培が盛んで、真田紐など木綿織りの技術が発達。その織物の技術を活かし、明治時代から毛布作りが始まった。現在は化学繊維の編み毛布が主流だが、こちらでは天然繊維の毛布を作っている。素材にはウール、綿、シルク、カシミヤがあり、それぞれに魅力がある。ちなみにカシミヤの毛布は1枚100万円する。
毛布工場はのこぎり屋根になっているが、明かり取りの窓を作るため。直射日光が入らないよう北向きになっているが、織物の色褪せを防ぐためだという。
毛布づくりには7つの工程がある。1つめの織り工程では織った生地を毛羽立たせ毛布らしいふわふわな質感にする。一般的な平織りは縦糸、横糸が5:5だが毛布は8:2となる。毛布を軽くするために、毛糸が細くなっている。また羊毛にお湯で溶ける特殊な繊維を混ぜている。毛布に空気を含ませることで冷気をシャットアウトし、熱を逃さないようにしてる。
洗浄、染色を経て重要な起毛の工程へ。針布の上に毛布生地を滑らせ、毛羽立たせている。起毛させる時に適した生地の状態は湿らせておく。生地が摩擦で傷まないように抵抗を減らしている。天然繊維は個体差があるため、状態や天候に合わせて回数を変える。そして職人による見極めが重要になる。
シャーリングは起毛した毛布の毛を一定の長さに刈り揃える。その後縫製して毛布は完成。販売する上で欠かせないのが検品で、異なる色の毛を抜いていく。
近年では安価な化学繊維の毛布が人気で、生産量は全盛期の4分の1まで減っている。工場では化学繊維では出せない使ったときの心地よさにこだわりをもっている。さらに、毛布を洋服生地として発表し、多くのブランドが活用している。
毛布の疑問に今井基樹社長が答える。「どのぐらいの頻度で洗えばいい?」という疑問の答えは「1シーズンに1度」。「毛玉ができた毛布は元に戻る?」という疑問は「ペット用のブラシを使う」、「毛布と掛け布団はどちらが上?」は「自分と布団の間」と答えた。
毛布工場はのこぎり屋根になっているが、明かり取りの窓を作るため。直射日光が入らないよう北向きになっているが、織物の色褪せを防ぐためだという。
毛布づくりには7つの工程がある。1つめの織り工程では織った生地を毛羽立たせ毛布らしいふわふわな質感にする。一般的な平織りは縦糸、横糸が5:5だが毛布は8:2となる。毛布を軽くするために、毛糸が細くなっている。また羊毛にお湯で溶ける特殊な繊維を混ぜている。毛布に空気を含ませることで冷気をシャットアウトし、熱を逃さないようにしてる。
洗浄、染色を経て重要な起毛の工程へ。針布の上に毛布生地を滑らせ、毛羽立たせている。起毛させる時に適した生地の状態は湿らせておく。生地が摩擦で傷まないように抵抗を減らしている。天然繊維は個体差があるため、状態や天候に合わせて回数を変える。そして職人による見極めが重要になる。
シャーリングは起毛した毛布の毛を一定の長さに刈り揃える。その後縫製して毛布は完成。販売する上で欠かせないのが検品で、異なる色の毛を抜いていく。
近年では安価な化学繊維の毛布が人気で、生産量は全盛期の4分の1まで減っている。工場では化学繊維では出せない使ったときの心地よさにこだわりをもっている。さらに、毛布を洋服生地として発表し、多くのブランドが活用している。
毛布の疑問に今井基樹社長が答える。「どのぐらいの頻度で洗えばいい?」という疑問の答えは「1シーズンに1度」。「毛玉ができた毛布は元に戻る?」という疑問は「ペット用のブラシを使う」、「毛布と掛け布団はどちらが上?」は「自分と布団の間」と答えた。