きのう公表された、都道府県地価調査について。すべての用途の地価の全国平均は、去年と比べプラス1.4%と3年連続で上昇し、上昇率も拡大した。住宅地の地価も上がり、三大都市圏はプラス..0%、地方圏でもプラス0.1%。地価の上昇で気になるのが住宅販売への影響。福岡市博多区で来年2月に完成予定の分譲マンションを紹介。間取りは2LDK〜4LDKで、価格は2850万円〜6040万円。資材の値上がりなどで当初の計画段階より高い価格に設定したが、半数余りが契約済み。販売を手がける会社は想定どおりの売れ行きだとしているが、先行きについては注意深く見る必要があるとしている。住宅メーカーの中には、価格を抑えようと建て売り住宅に力を入れる所も出ている。さいたま市で建設が進む9棟の建て売り住宅を紹介。外観はそれぞれ異なるが、内装ではキッチンやバスルーム、洗面所などが同じ設備で統一されている。工期が短く人件費も抑えられることから、注文住宅と比べて1割程度、200万円から300万円ほど販売価格を抑えられる。この住宅メーカーは、建て売り住宅の割合を従来の3割余りから7割に引き上げる方針。今後の地価について、不動産調査会社「東京カンテイ」井出武上席主任研究員は「都心部では今後も上昇を続ける」とする一方、「郊外ではすでに価格が上がりきって、横ばいになる調整局面に入ったところも出ている」という。