漁獲量が減少するなか、陸上養殖に異業種が注目があがっている。日本での漁獲量は減少傾向にあり安定的に採れていない現状があり、地球温暖化による海面水温の上昇が原因と考えられている。静岡・小山町では広大な敷地内による水槽が置かれており、陸上養殖が行われている。陸上養殖は人工的な環境下で養殖を行うことであり、海などから水を取水し使用した水は外に排水するかけ流し式と浄化装置を使用して水をリサイクルする閉鎖循環式がある。後者は近くに海などが無くても設置が可能。使用している水は富士山の地下水を使用しており、再生率は99パーセントとなっている。メリットは天然魚と違いアニサキスなどがいないことと、漁業権がないため誰でも参入できる点にある。プロキシマーは国内初のアトランティックサーモンの陸上養殖に成功、今年10月から販売を始めている企業では日本のアトランティックサーモンの消費量が年間5、6万トンと言われており、フル稼働になった場合日本の10パーセントを賄う数字になる。販売は丸紅が担っており、天然魚とあまり変わらない金額で売られている。陸上養殖ビジネスは大手企業だけではなく、通信会社もエビの養殖に参入している。