米国軍は、陸海空軍や海兵隊など1万人以上が参加する大規模な実動演習「バリアント・シールド」を2年に1度グアムなどで行っていて、ことしは来月上旬からおよそ2週間の日程で行われる予定。この演習の一部が、今回初めて日本でも行われ、自衛隊が参加することが関係者への取材で分かった。在日米軍基地のほかに、青森県の海上自衛隊八戸航空基地や、宮城県の航空自衛隊松島基地にも、米国軍の戦闘機が展開して周辺の空域で航空自衛隊と共に訓練を行うことなどが計画されているという。八戸航空基地や松島基地では、自衛隊の哨戒機や戦闘機などが運用されているが、米軍の戦闘機の訓練が行われるのは異例で、基地周辺では騒音が増加するおそれがある。米軍が今回、日本でも演習を行う背景には、周辺で有事が起きた場合の即応体制を強化するねらいなどがあるとみられる。