卸売物価の鈍化を受けたアメリカ株高を好感し、けさの日経平均株価は、303円高で始まった。好決算だった保険株が引き続き買われたほか、銀行など大型株を中心に買われ、朝方、上げ幅が一時450円を超えた。為替がややドル安円高方向に振れる中、きのう大幅に上昇したハイテク株の一角などが下げに転じ、日経平均株価も下げに転じて、下げ幅は一時150円を超えた。アメリカでは、ダウが408ドル高で、景気の悪化と捉えられかねないが、今回は、利下げの環境が整うと受け止められている。午前中に、岸田総理の総裁選不出馬が表明され、手控えムードも漂っている。ソフトバンクグループは、3日続伸。傘下のイギリス半導体設計のアームはきのう、アメリカ市場で5.7%上昇した。きのう本決算を発表したメルカリは、6日ぶりの大幅反落となった。四半期で見ると、前期に比べて減益となり、前年同期比でも減益となっている。今回、上場以降初めて業績の予想を打ち出しているが、信用されておらず、上値戻り増しの売りに押されている。