ことしは7月や8月に関東や東海で最高気温が40度以上を観測したほか、9月になっても各地で猛暑日が続いて、熱中症患者も増えた。総務省消防庁によると、ことし5月から先月にかけて熱中症で搬送された人の数は全国で9万7578人と、これは東京を取り始めた2008年以降で最も多くなった。6月は7275人、そして7月は43195人とそれぞれの月で過去2番目の多さ。8月も3万人以上、9月は1万1503人と、9月として最多となった。年齢別で見ると、65歳以上の高齢者は5万5966人と半数以上を占めている。次いで18歳以上、65歳未満が3万2222人などとなっている。また、症状の重い患者も多い年となった。搬送後、最初に行われた診断で死亡が確認されたのは120人、長期入院が必要な重症は2178人。総務省消防庁は、ことしは例年以上に暑さが長く続いた地域もあり、搬送者の数も増加したのではないかとしている。