パラ競泳・鈴木孝幸(37)はパラリンピックの過去5大会で10個のメダルを獲得。年齢の壁とけがを乗り越えて2大会連続の金メダル獲得に挑む。鈴木は生まれたときから両足と右手がなく左手の指に障害がある。東京大会では出場した全種目でメダルを獲得した。しかしパリパラリンピックを目指す中で、長年酷使してきた左肩を負傷した。方周辺の筋力を強化し、けがの予防と泳ぎの進化の両立を目指した。肩にかかる負担が減り、水をかく力が大きくアップしたという。先月のレースでは自己ベストに迫る好タイムを記録した。鈴木は「パラリンピックはステージで自分が主役だと思ってパフォーマンスしたいと思う」と話す。