第75代横綱に昇進した大の里がきのう、奉納土俵入りを行った。初めて披露された雲竜型に、二所ノ関部屋がある地元の茨城のファンが熱い声援を送った。雨のため、奉納土俵入りの場所が屋根のある社殿内に変更された。年6場所制が定着して以降、コロナ禍以外では初めてのことだ。8年ぶりに誕生した日本出身横綱の勇姿を見ようと、明治神宮には多くの人が集まった。初土俵から史上最速、所要13場所で頂点まで上り詰めた大の里、「本当に横綱になったのだなという実感がわいた」などとコメントした。恩師である新潟県立海洋高校相撲部の田海哲也総監督は「土俵入りを見て目から汗が出ないように我慢した」などと話した。大の里が通う茨城県土浦市にある中華料理店「中華料理 福禄寿」の卜部照江女将は、「すごく気さくで穏やかな優しい人」などとコメントした。入門当初は素朴な青年だったという。田浦総監督は、少年の頃から“愛されキャラ”だったと話す。師匠から直接型の指導を受けて挑んだ土俵入り、二所ノ関親方は「一安心した」などと話した。