きのう外国為替市場の円相場が乱高下。1ドル一時160円台に突入し34年ぶりの円安水準となった一方、午後には一時1ドル154円台をつけるなど荒い値動きを見せ、政府が円買介入に踏み切ったとの観測も。GW前半最終日のきのう海外で過ごした人たちからは節約したとの声が多数聞かれた。一方先週東京渋谷にリニューアルオープンした「SHIBUYA TSUTAYA」では外国人観光客がおり、円安で喜んでいた。みずほリサーチ&テクノロジーズ・酒井才介主席エコノミストが円安による家計への影響について解説。中でも影響が大きいというのが輸入食料品、ガソリン代、海外で生産された家電製品などの価格。1ドル=160円で原油高が続いたとの想定では昨年度比で、1年で3人家族あたり食料品が約4万円、電気ガス代で約4万円など計11万円以上増加する試算。酒井氏は「今年後半に緩やかながら円高ドル安に向かう可能性が高い」と指摘。その要因は日本と米国の金利差で今後は縮小する方向に動く見込みだという。