100年に一度といわれる再開発が続く東京・渋谷。きのう渋谷駅すぐそばに新たに複合ビルが開業した。地上23階建てのビルに店やオフィスなどが入っている。東京・渋谷から中継。現在、地図から街の歴史をたどるパネルの展示が行われている。中でも幕末の渋谷の江戸時代の絵図を紹介。明治時代に入るとあるものが出来た。それが鉄道の駅。渋谷はここから徐々に都市へと発展していった。今回この渋谷の駅の周辺を見つめ続けてきた方にお話を伺った。歴史学者の南塚信吾さん。およそ70年間、渋谷の街を見つめ続けてきた。南塚さんが上京した1957年当時の写真。渋谷駅の周りには住宅や広場が。路面電車が走る当時の街なかは車の数がまばらでまだ高層ビルなどもなかった。しかし1960年代以降、街は大きく変化していく。南塚さんが住んでいた場所にも高層ビルが次々と建ち並ぶようになり、空き地や広場がなくなっていった。街が都市へと発展する過程で地域と人のつながりが絶たれてしまったのではないかという指摘。この新しいビルはそうした課題を解消することも視野に作られた。道路によって周りが分断されていたが、このビルが出来ることによって移動が楽になった。100年に一度といわれている渋谷の再開発。人の流れが変わっていくことによって街がどう発展していくのか、これからも注目されている。