日本中でたぬきの置物を見かけるのは昭和天皇が好きだったから。日本たぬき学会の村田会長が解説。元々たぬきは妖怪のイメージが強く、日本書紀ではすでに人に化ける存在として紹介されている。江戸時代にはカチカチ山や分福茶釜などの影響で、かわいい動物として人気になった。藤原銕造さんが窯元で修行している時に見たたぬきの腹鼓を焼き物で再現したのがたぬきの置物作りのきっかけだった。最初は動物に近い形だったが、徐々にデフォルメしていった。昭和26年に昭和天皇が信楽町を慰安訪問し、銕造さんが中心になって日の丸を持たせたたぬきを並べて天皇を出迎えた。昭和天皇は、幼い頃から集めていたたぬきの置物を見ると懐かしい気持ちになると歌で詠んだ。こうしたたぬきの歓迎と天皇の歌を新聞やニュース映画が紹介し日本中に広まった。銕造さんとたぬき文化研究家の石田豪澄さんが考えた信楽狸八相縁起も人気に拍車をかけた。とっくりは徳を積むなどたぬきには8つのご利益があると紹介し、お店だけでなく民家の庭にも飾られるようになった。たぬきのようにお腹を叩き腹鼓の技術や面白さを競う全国狸の腹鼓大会王者の奥田さんの腹鼓を紹介した。昭和50年に昭和天皇が信楽町に再び訪問したときは、皇后がカエルの信楽焼を持ち帰ったことでカエルの置物もブームになった。
住所: 滋賀県大津市京町4-1-1
URL: https://archives.pref.shiga.lg.jp/
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