滋賀県の伝統工芸品「輪奈ビロード」は横糸に芯材を挟んで織る。芯材を縦糸で抱え込むように織ることで小さな輪っかの部分が模様になる。0.5ミリほどの輪っかの先端を切って生地を毛羽立たせる。切らずに芯を抜いた部分は輪っかとして残り、違った風合いに仕上がる。この質感の違いを使って模様を作る。ヨーロッパから伝わった当初はビロードを再現できなかったが、芯材を抜き忘れた生地から作り方が解明されたという。
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