49歳女性。20代で結婚、その後、離婚。現在はシングル。結婚当初は子供を望んでいた。「子供がいると夫婦の絆が強まるという思いがあった」等と振り返る。結婚後、夫が無精子症だと分かり、子供を持たないことを決めた。「腑には落ちていないけれども生きていくためには致し方ないと。でも「お子さんまだなの?」と聞かれることが多かった」と話す。女性はうつ状態になり、30代で夫と離婚した。45歳を過ぎた頃、ようやく気持ちが落ち着いたという。「世の中の圧力と自分の中のフィルターとでどうにもならなかった。「子供まだなの?」という言葉が世の中から消えてほしい。周りがとやかく言うことではない」と話した。57歳女性。結婚24年。夫と2人暮らし。女性は35歳から不妊治療を始めた。4年間治療を続ける中で自分の気持ちと向き合うことになった。「不妊治療は時代に合わせた私のポーズだったのかも。「普通にしたけど、できなかったんだよね」と言えなかった。不妊治療することで「子供は欲しいんだよ」という意思の表明になると思った」と話した。