慈恵病院には赤ちゃんポストが設置されている。宮津航一さんは開設初日に預けられた。3歳の頃に預けられた航一さんはその後熊本市の里親の家庭に引き取られた。当時航一さんを迎えた宮津家には5人の息子がいた。兄たちは本当の弟のように接してくれて可愛がってくれたという。里親の夫婦は航一さんが赤ちゃんポストに預けられたことをマイナスとして捉えないように心がけたという。預けられて5年航一さんは産みの母親が交通事故で亡くなっていたことを知らされた。航一さんを預けたのは親族だったという。航一さんは去年春顔と名前を明かし自らの境遇を語ることにした。航一さんは「預けた方も一緒に社会全体で支えていくというかそういう人たちに手を差し伸べられる人だったりそういう場所があればいいのかなと」などと話した。