続いては9年前の熊本地震で被害を受けて復興が進められている熊本城。熊本市は大雨になりやすいため熊本城にも強い雨に耐えるためのさまざまな工夫がこらされている。天守の軒の瓦は滴水瓦といい、瓦の先から雨を下に落とすことで雨水が建物に染み込みにくくしている。もう一つの注目点が場内に立つ巨木。大きく根を張る木を植えることで豪雨による土壌の流出を防ごうとしたとされる。大木は視界を遮るので敵が攻めて来た時にデメリットとなるためお城に木が植えられているのは珍しい。現在の熊本城は9年前の震災被害から復興の途上で、これまでに復元が完了したのは全体の2割ほど。特に時間がかかるのは崩れた石垣の石を一つ一つ元の場所に戻す作業で、復興が完了するのは2052年度の予定。寄付をすると復興城主として名前を載せてもらうことが出来る。