9年前、震度7の揺れを2回観測した熊本地震。熊本市では7割以上の分譲マンションが被害を受け、住民たちは安全の確保そして復旧に向けた様々な対応に追われた。マンションで課題となったのが安否確認となっていた。このときの教訓を活かそうと県内のマンション管理組合の団体が作ったのが「マンション地震対応箱」である。箱の中には地震が起きたとこに何をすればいいのか書かれたカードが入っていた。地震直後に行うことは6つで、まず「役割を決める」「防災グッズを取り出す」でその後は「住民の救助と安否確認」「2次被害防止」「携帯トイレ・飲水の確保」となり「住民に周知」することも大切である。「マンション地震対応箱」は普段は玄関などに置き、管理組合の役員だけではなく誰でも使えるようにしている。全国に活用を呼びかけたところ、現在は700棟以上のマンションで導入されているという。