落雷から身を守る方法について。中山さんはエネルギーに関する研究を行っている「電力中央研究所」の塩原実験場を訪ねた。場内には世界最大級の人工雷発生装置があり、落雷時の機械の被害等を調べているとのこと。雷は1000分の1程度の短時間で物体を破壊する威力があり、金属の有無など性質に関係なく高いものに落ちやすいとのこと。雷は静電気を溜め込めなくなった積乱雲が放電することによって発生し、その電圧は1億ボルト以上とされている。雷が発生したら第一に安全な建物内に避難し、周囲に何もない場合は両足を揃えてしゃがむことが大事だという。大地の上を雷の電気が流れる可能性があるので、地面に接する面積をできるだけ減らすのがポイント。また雷被害から人や建物を守る対策には避雷針などがあり、こうした設備の普及で今は落雷による停電からの復旧が早くなっているとのこと。そして落雷時に安全な場所は家や車の中で、逆に危険な場所は木の近くだという。木の葉などから人に向かって雷が流れる「側撃」という現象があり、この現象による事故も多いとのこと。電力中央研究所では雷の位置を正確に把握する「LENTRA」というシステムを開発しているとのこと。
住所: 熊本県山鹿市鹿校通3-5-1