震度7を観測した氷川町の吉本地区。地区の大部分で現在も断水が続いている。こうした中、あえて避難所を選ばず、自宅近くにとどまる住民もいる。住民の澤村健太郎さんは、自宅が倒壊するなどした近所の住民たちに、寝る場所や生活物資を提供している。開放した自宅の一室では、澤村さんが声をかけた住民3人が避難生活を送っている。吉本地区は高齢者が多く、避難所まで距離があるため、地震直後は多くの住民が、自宅の前にテントを張ったり、車中泊をしたりして過ごしていた。熊本県によると、12日時点の避難者は3585人。しかし、地区ではこの数字に含まれていない住民たちが互いに助け合いながらの生活を送っている。地区ごとの復興のスピードに徐々に差も生まれつつある中、生活が日常に戻るには、まだ多くの時間がかかりそう。
