7月20日、うちわ祭りの神輿がある八坂神社にやってきた。萩原直幸の大総代としての祭りが始まることとなる。4mを超える山車が暑い午後、毎日4時間近く市内を練り歩く。練習を重ねてきた子どもたちのお囃子が鳴り響いていた。祭りに来た人はまずお参りしてうちわをもらう。12の町会ではそれぞれ山車や屋台を出す。町内を周り狭い路地にまで入って邪気を払う。巡行の間、大総代の萩原さんは全体の進行や天気の具合を見ながら打ち合わせに追われるがその合間を縫って自分の町内へ。山車が鉢合わせしたらお囃子の叩き合いをするのが伝統である。叩き合いに勝ち負けはないがやはり相手より大きな音を出したくなるもので力がこもっていく。3日目最終日の夜、すべての山車が集まり精一杯願いを込めた叩き合いが始まる。そして萩原さんの最後の務めとして年番の札を次の大総代に渡し、大総代の座が引き継がれることとなった。うちわ祭りの間、最高気温は3日連続37℃以上だった。