去年90歳で亡くなった作家・森村誠一。社会派ミステリー「人間の証明」、「悪魔の飽食」など1600冊を世に出した。故郷・熊谷市立図書館では追悼展が開かれカメラやテープレコーダーなどが展示されている。自分自身の戦争体験が原点。学芸員の大井教寛は「打ち合わせで伺うと、必ず熊谷のことが話題に出た」とコメント。熊谷空襲について。妻・千鶴子の話したエピソード、喫茶店主・小笠原直樹、大手出版社のベテラン編集者の永井草二が話した思い出を紹介。晩年、認知症に苦しみ、体調も悪化していったが「生きることが人間の原点だ。生きて生きて、ネバーギブアップだ」と話していたという。