名古屋市内の1年間の救急出動件数は右肩上がりで増加中。特に去年7月は月間1万5000件を超え、過去最多となった。ことしは、それをさらに上回るペース。しかし、救急車の数には当然ながら限りがある。名古屋市消防局・小川拓弥さんは「救急車の到着が遅れる場合がある」とコメントした。暑すぎる夏の緊急事態に、名古屋市消防局はどのように対応しているのか。名古屋市民約230万人の命を支えているのは49の救急隊。普段は基本的に区ごとの消防署でカバーしているが、この日は中川区の消防署にある救急車を夏場の出動が多い千種区の東山出張所へ移動。限られた資源を有効に活用しようというのだ。出動の要請が入り、向かった先は東区内の交差点で通報から約7分で駆けつけた。通報した女性は手足しびれの症状があり熱中症の疑い。女性は症状が軽く病院に搬送された。一方、通信指令センターでは。この日、稼働率70%を超え警戒モードに入った。先月、初めて救急隊ひっ迫アラートを発表。命を守る救急の最前戦。もちろん命の危険がある場合、ためらわずに119番通報が必要だが、熱中症にならないための対策も忘れずに取り組んで欲しいと名古屋市は呼びかけている。