温泉地、静岡・熱海は今、若者を中心に観光客が殺到している。新鮮な海の幸や食べ歩きスイーツなどSNS映えも人気の一つ。熱海で長年営業する熱海ニューフジヤホテルも活気を実感しているそう。
東京駅から新幹線でおよそ40分。熱海の商店街でひときわにぎわっていたのは抹茶スイーツが人気の店「熱海さとり本店」。熱海では新規出店が相次いでいて、日本茶専門店「CHABAKKA TEA PARKS熱海店」はことし4月にオープンしたばかり。商店街周辺にある60の飲食店のうち11店舗が去年からことしにかけてオープン。この出店ラッシュを後押ししているのが宿泊客の復活。新型コロナの影響で過去最低にまで落ち込んでいた宿泊客数は去年、V字回復。人手不足により夕食なしのプランが増加。結果、1泊2食付きよりも安く済むと若者の宿泊が増えたという。商店街の中心にあるゲストハウス「guest house MARUYA」は1泊およそ4000円から。ゲストハウスに温泉はないため近くの日帰り入浴施設を案内してくれる。「熱海おさかな食堂炙り家」は素泊まり需要をねらい、ことし3月にオープン。1年半以上前、夜のにぎわいがなかった街に今、観光客の姿が戻った。夜遅くまで営業する店も増えている。「貝心のいち撃」は夜遅くまで営業することで想定していなかった宿泊先で夕食を済ませたあとに来る客が来るようになった。