兵庫県知事をめぐる百条委員会で新たなパワハラやおねだり疑惑が次々と明らかになった。百条委員会・奥谷謙一委員長は「重要な証言を聞き取ることができた。パワハラに当たるのかどうか、しっかり評価したい」と述べた。兵庫県・斎藤元彦知事のパワハラ疑惑をめぐる百条委員会が開かれ、6人の県職員に対して証人尋問が行われた。百条委員会・竹内英明委員は「最高幹部に対して、文具を投げたという証言が出てきた」と述べた。関係者によると斎藤知事が投げつけたとされる文具は付箋。投げつけられたのは、先月涙ながらに辞職を表明した片山安孝前副知事。きのう公開された県職員へのアンケートの中間報告でも兵庫県・斎藤元彦知事の新たな疑惑が次々と明らかになった。中には知事のこだわりに対する苦言も。職員から陰で「瞬間湯沸かし器」「暴君」と呼ばれていたという。アンケートにはおねだり疑惑についても。アンケート内容は伝聞が多いといわれている。次々と浮かび上がるパワハラ、おねだり疑惑。きのうの証人尋問では内部通報をした元局長の処分についても新たな証言があった。百条委員会・奥谷謙一委員長は「部下から公益通報の結果が出るまでは、処分をしないほうがいいのではと進言があったと証言で判明。公益通報制度を利用して県の窓口にパワハラ疑惑を通報した元局長に、停職3か月の懲戒処分が下された問題。処分を主導した県幹部に対し、部下から通報結果が出るまで処分しないほうがいいと進言があった。しかし、進言は受け入れられない形となり、最終的に兵庫県・斎藤元彦知事が判断し県が処分を下した。アンケートの中間報告を受けて斎藤知事は「大変残念な思い。コミュニケーションのずれが生じていることについては、真摯に反省することが大事」と語った。来週30日に行われる百条委員会では、公開で斎藤知事本人に対する証人尋問が予定されている。