鹿児島県のポツンと一軒家を訪れ、主の勝雄さん、和子さん夫婦に話を聞いた。捜索隊は井戸水で淹れたコーヒーをごちそうしてもらった。山形出身の勝雄さんは8人兄弟の7番目で、父は獣医をしていた。少年少女合唱団でボーイソプラノを担当し、ラジオにも出演した。中学は野球部でショートをしており、高校では野球部のマネージャーをしていた。神奈川の大学を卒業しても就職せず歌手を目指していたが早々に断念。プロダクションに誘われ、芸能マネージャーをしていた。鹿児島の巡業先で宿泊したホテルで働いていた和子さんに一目惚れした勝雄さんは、電話や手紙で連絡するようになった。和子さんの父に結婚を反対された勝雄さんは、マネージャーを辞めて英國屋に就職した。和子さんは父を説得し、内緒で上京した。その後父から許しを得て結婚した2人は東久留米市の団地で新婚生活を始め、1人息子を授かった。バブルが弾けて希望退職が募られ、仕事をしたくなかった勝雄さんは53歳で会社を早期退職した。勝雄さんは家事をするようになり、代わりに和子さんが働きに出た。アパート経営をしていたため生活には困らなかった。和子さんの母が倒れたことで実家に帰り、介護を始めた。
