先週、宮崎県で震度6弱の揺れを観測した地震で発表された、南海トラフ地震臨時情報。地震発生から1週間となるあす夕方で、注意の呼びかけは終わる予定。専門家は、南海トラフの想定震源域では、巨大地震を引き起こすひずみが蓄積されているとして、地震への備えを続けてほしいと指摘している。南海トラフ地震で最大13.4メートルの津波が想定されている徳島県牟岐町。役場では公用車を使ったらすぐにガソリンを補充して、4分の3の残量を確保し、休日の前は満タンにするなど、新たなルールを作った。地震からあすで1週間。京都大学防災研究所・西村卓也教授が分析した結果、南海トラフの想定震源域では、目立った地殻変動は確認されなかった。一方で、想定震源域のうち、四国や紀伊半島などに見られるオレンジ色のエリアでは、年間4センチ前後のひずみがたまり続けていると見られている。西村教授は、およそ80年前に南海トラフで起きた地震のあとから毎年同じペースでひずみがたまっているとすると、すでにマグニチュード8クラスの地震を引き起こすエネルギーがあると指摘する。