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「犬童一心」 のテレビ露出情報

去年10月、撮影が始まろうとしていた。映画監督 山田洋次92歳。およそ2年ぶりとなる撮影には100人以上のスタッフが集結した。主演を務める吉永小百合はこれまで山田と5本の映画をともに制作してきた。8年ぶりとなる共作だが2人に再会を喜ぶ様子はない。山田にとって90作目の映画となる「こんにちは、母さん」は涙と再生の人情喜劇。吉永は母・フクエを演じる。この日山田はスタッフ全員を集めた。前作「キネマの神様」の制作中、主演の志村けんをコロナで失った。それから1年半山田は今回の脚本に向かい続けてきたという。山田は「映画に艶がある」の艶とはスタッフの映画を作る喜びみたいなものが不思議と画面に出ることだと話した。翌週本格的に撮影が動き出した。母・フクエが牧師の男性に恋心を抱く場面。繰り返し俳優のそばに足を運んでは演出の意図を伝え続ける。山田が62年貫いてきた流儀が「魂が、映る」。いいものを作らなきゃいけないという魂があるかどうか、作品に愛情を持っているかが必ずフィルムには映るという。このシーンは8度目のテイクでOKが出た。誰よりも厳しい声を掛けられていたのが主演の吉永だった。セリフのない芝居にも容赦なく声がとぶ。吉永は「今回の監督の思いとかすごいですよ。今までと全然違う」と話した。吉永にとってこの映画は123本目となる。
吉永は11歳でデビューしてから67年、80本を超える映画で主演を務めてきた。今回の作品に秘めた思いがあった。一緒にやってきた渡哲也や高倉健との別れをあげ「ひとりになってしまったような感じ」と話した。映画の現場は好きでやっていきたいが自分にそれだけの力がこれからあるんだろうかという恐れや疑問もあるという。78歳での主演。撮影のわずかな間に何度もセリフを繰り返す。吉永は自らの引き際を山田に託そうとしていた。映画の撮影が始まって3週間。吉永への指導は厳しさを増していた。久しぶりに実家に帰ってきた息子と顔を合わせる場面。撮影の合間、山田の体は控え室に戻ることすら大きな負担になっていた。嚥下障害で食べ物を飲み込めず十分な食事をとることができない。周囲が心配するほと体重も落ちたという。それでも山田は幾度となく吉永の近くへ足を運ぶ。今回の映画で吉永に期待していることがおばあちゃんになることだという。山田は「いつでもしゃんとしなきゃいけない小百合さんであり続けることはどんなにプレッシャーであろうかとときどき気の毒に思うぐらいだね」と話した。

他にもこんな番組で紹介されています…

2023年11月19日放送 1:58 - 3:28 TBS
デジコン6最新短編映画の世界(デジコン6最新短編映画の世界)
Animation&Live Action Best Comedyは松本伊代さんの「ピロピロプゥ」が受賞した。

2023年11月3日放送 9:15 - 10:00 NHK総合
プロフェッショナルfile:525 ふたりのキネマ
去年10月、撮影が始まろうとしていた。映画監督 山田洋次92歳。およそ2年ぶりとなる撮影には100人以上のスタッフが集結した。主演を務める吉永小百合はこれまで山田と5本の映画をともに制作してきた。8年ぶりとなる共作だが2人に再会を喜ぶ様子はない。山田にとって90作目の映画となる「こんにちは、母さん」は涙と再生の人情喜劇。吉永は母・フクエを演じる。この日山田は[…続きを読む]

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