きょう11月11日は中国では「独身の日」とされている。ネット通販最大手・アリババが始めた「独身の日」の大規模セール。中国メディアによると、去年の販売額は約30兆円。今年は早くも先月中旬からセールが始まり、過去最長の期間となっている。大量に商品が購入される一方で、商品の返品が問題となっている。2019年は20%だった返品率が2021年には47%になるなど年々上昇し、大型セール時は最大60%にのぼる。中国では購入後1週間以内であれば返品可能なため、その気軽さが問題の背景にある。返品の需要を逆手に取り、急成長するビジネスもある。増え続ける返品とともに、配送用ロッカーの利用者が急増している。需要の高まりでおととしまでの2年間で返品発送の売上は10倍になったという。中国のSNSには商品タグを付けた人たちの姿があった。タグを外さず着用したのち返品する人がいるという。こうした事態を受け、メーカー側は巨大タグを付け、外で着用できないようにした。
