のりしおは動物病院の獣医に、余命2日だと告げられた。職員が事務所に戻ると、社員総出で迎えてくれた。社員はのりしおにシリンジでエサを与えた。翌朝、のりしおは1日目を乗り越えていた。保護2日目、のりしおは寝たままミルクを飲み、固形のごはんも食べた。保護から3日目、自らごはんを食べ、声を出すようにもなった。しかし、3本の足に麻痺が残った。建設現場の職員たちが、毎日仕事終わりにマッサージをしたところ、保護から4日目には上半身を起こせるようになった。保護から5日目、自ら立ち上がろうとした。保護6日目、のりしおは左前脚を使って前進した。