トルコ・イスタンブールで目を引くのが猫、キャットスタンブールとも呼ばれるほどイスタンブールには多くの猫が暮らし人々の生活の一部となってきた。しかし、今その猫が増えすぎで社会問題にもなっているという。イスラム教では猫を大切にすることが古くからすすめられてきたという。特にイスタンブールではまちぐるみで猫を保護してきたことから猫の街として知られている。猫の博物館には野良猫が自由に出入りすることが許されていてそれを目当てにやってくる海外の観光客もいる。社会問題になっているのは猫が増えすぎていること。市当局の8年前の調査では、少なくとも16万匹以上の野良猫がいるとされたが、行政の管理が行き届かず年々増加していると考えられる。放置されたふんによる衛生上の問題など、様々な懸念が指摘されている。市は市民向けの教育プログラムを実施している。衛生上のリスク・不妊手術の必要性などを訴える講義を毎年200件ほど実施している。市は野良猫をつかまえて不妊手術を施すなどの対応を行っているが対応は追いついていないのが実情。こうした事態を打開しようと広がっているのが官民が一体となった新たな活動。活動にボランティアで参加するブルジュ・ハムドゥルラープルさんは、10年ほど前から地域の猫の世話をしてきた。ブルジュさんたちが行っているのはカット・イヤー・プロジェクト、市民が自治体と協力して捕獲した猫を不妊・去勢し、元いた場所に戻す取り組み。不妊・去勢を行った猫の耳に切り込みを入れて識別し、継続的に管理している。手術費用は自治体が負担するが、それ以外の費用の多くは市民みずから賄う。プロジェクトの参加者は300人を超え、5年間で約6000匹の不妊・去勢手術を実施したという。ノウハウ・知識を広くメンバーに共有することで取り組みの継続が重要だという。
