タイで行方不明になっていた中国の若手俳優がミャンマーで丸刈りの状態で保護された。地元メディアによると中国人俳優・王星さんはSNSで映画のオーディションに招待され、3日、タイ・バンコクに到着。空港に迎えに来た車に乗り込むと車はミャンマーの国境付近に移動。その後、王さんの行方が分からなくなった。タイへの招待は特殊詐欺のグループによるもので王さんは拉致されたとみられている。この事実を王さんの交際相手の女性がSNSで公表。行方不明になる直前メッセージのやり取りで現在の居場所を地図で示してもらっていた。その後、音信不通に。行方不明になって4日後、タイ警察は、王さんを発見し保護したと発表。王さんは監禁中、特殊詐欺の訓練を受けさせられていたということでこのまま詐欺の片棒を担ぐことになるのではと不安になっていたという。中国南部と接するミャンマー北部は中国でも被害が深刻化している特殊詐欺グループの拠点となっている。去年11月には中国の警察当局がミャンマーと協力し詐欺に関与した容疑者5万3000人以上をこれまでに拘束したと発表している。タイメディアによるとミャンマーでは王さんと同様に21か国6000人以上が特殊詐欺グループの拠点などに監禁されていて、その中には、日本人6人も含まれているという。