被災した地域で厳しい状況が続く中、石川県珠洲市で高齢化が進む地域を支えようと取り組む人がいる。石川県珠洲市でタクシーを運転して20年以上の濱塚喜久男さんはことし元日も業務中だった。大津波警報が発表される中乗客と共に高台に避難。しかし自宅は全壊。被害はこのときだけではなかった。去年5月にも震度6強の地震で自宅が大きく傾き住めなくなった。修復を終え暮らせるようになった直後2度目の被災。今も自宅再建のめどはたっていない。心の支えになっているのが濱塚さんを頼りにする地域の人たち。高齢化が進み公共交通機関も限られる中で貴重な移動手段としてきょうもハンドルを握る。