- 出演者
- 糸井羊司 副島萌生 晴山紋音
オープニング映像とオープニングの挨拶。
各地では、きょうも帰省ラッシュが続いている。あすは大みそか。それぞれの思いを胸に新しい年を迎える準備を進めている。能登半島地震とことし9月の豪雨で被害を受けた石川県輪島市の生花店には地元の人たちが相次いで訪れ花を買い求めていた。境内のいたるところに蛇が祭られている東京・品川区の神社では早くも多くの人が列をつくり来年がよい1年になるようお参りしていた。元日にかけては冬型の気圧配置などの影響で北海道や東北、東日本の日本海側や山沿いを中心にところによって大雪になるおそれがある。
東京証券取引所で大納会が行われた。日経平均株価の終値は3万9000円を超え年末の終値としてはこれまでで最も高い水準に。1年を振り返っても記録ずくめだった。1月には個人投資家を対象にした税制の優遇制度NISAが拡充してスタート。投資への関心の高まりとともに株価も上昇傾向に。7月には終値で4万2224円まで上昇して最高値を更新した。この株価上昇、背景には歴史的な円安が続いたこともある。円相場は7月に1ドル161円台まで値下がりしておよそ37年半ぶりの円安水準を更新。輸出企業の業績が押し上げられるといった期待感が広がった。その市場の楽観モードを一変させたのが日銀の追加の利上げ。さらに、直後に発表された米国の雇用統計が市場の予想を大きく下回り市場は大きく動揺。8月5日、日経平均株価は1日で4451円下落。世界的に株価が暴落した1987年のブラックマンデーのときを上回る過去最大の下落幅となった。内閣総理大臣に指名することに決まった。秋以降は日本では石破政権の誕生。米国では大統領選でトランプ氏が勝利するなど政治で新たな動きがある中でも株価は底堅く推移。今月下旬には5か月ぶりに終値として4万円台を回復した。年末の終値としてはこれまでで最も高い水準で取り引きを終えたことしの株式市場。しかし、実感に乏しいという声が多く聞かれる。円安と株高で大企業や投資家が潤う一方、長引く物価上昇が家計を直撃するという構図は変わっていない。再び進んでいる円安が物価をさらに押し上げるおそれもある。暮らしを底上げするには高い水準の賃上げの流れを中小企業にまで広げ定着させることが欠かせない。日本経済にとって来年は物価上昇を上回る賃上げの実現に向けて結果を出せるかが問われる年となる。
アメリカの元大統領ジミー・カーター氏が100歳で亡くなった。カーター氏は南部ジョージア州のピーナツ農家から政界に転身。1977年から4年間大統領を務めた。任期中は長年、対立していたイスラエルとエジプトを仲介し中東和平の実現に力を尽くしたほか、米国と中国の国交を樹立した。カーター氏は大統領を退任後も世界各地の紛争解決や途上国の人権状況の改善などに取り組んだ。1994年には米国と緊張が高まった北朝鮮を訪れ当時のキム・イルソン主席と会談核開発の凍結などの同意を取りつけた。長年にわたる活動が評価され2002年にはノーベル平和賞を受賞した。日本ともつながりがある。1984年に大統領経験者として初めて被爆地、広島を訪問した。誠実な人柄で世界の指導者から市民まで多くの人と関わったカーター氏。各国がその功績をたたえ哀悼の意を示している。
地震による液状化の被害は能登半島地震でも石川、富山、新潟で確認された。被災した住民で作る団体によると地区の4割近くの世帯が転居したり転居を検討したりしているという。富山県内の液状化の被災地を視察した専門家は、東京電機大学・安田進名誉教授は「震源からかなり離れていて振動による被害は(能登よりは)目立たない。液状化はあちらこちらで起きている」とコメント。被災した自治体では地盤の調査や対策工事の検討などが進められている。工事の完了までには長い時間がかかる見通しだが、専門家は地域の復興のためには地盤対策が重要だと指摘している。
被災した地域で厳しい状況が続く中、石川県珠洲市で高齢化が進む地域を支えようと取り組む人がいる。石川県珠洲市でタクシーを運転して20年以上の濱塚喜久男さんはことし元日も業務中だった。大津波警報が発表される中乗客と共に高台に避難。しかし自宅は全壊。被害はこのときだけではなかった。去年5月にも震度6強の地震で自宅が大きく傾き住めなくなった。修復を終え暮らせるようになった直後2度目の被災。今も自宅再建のめどはたっていない。心の支えになっているのが濱塚さんを頼りにする地域の人たち。高齢化が進み公共交通機関も限られる中で貴重な移動手段としてきょうもハンドルを握る。
バドミントン全日本総合選手権、女子ダブルス決勝。パリオリンピック銅メダルの志田千陽選手と松山奈未選手のシダマツペアが、五十嵐有紗選手・櫻本絢子選手ペアと対戦して勝利し、初優勝を手にした。五十嵐有紗は、パリオリンピック混合ダブルスの銅メダリストだ。試合は2−0でシダマツペアが勝利。志田選手は「最後まで戦いきれたところは本当に良かった」と、松山選手は「優勝で締めくくれたことが本当に良かった」とコメント。
バドミントン全日本総合選手権、女子シングルス決勝。高校3年生の宮崎友花選手が仁平菜月選手と対戦し、2-0で勝利して初優勝を手にした。高校生の優勝は山口茜以来、10年ぶり。
全国各地の今夜と明日、元日の天気予報、週間予報を伝えた。元日の朝も北日本は風が強く吹きそう。太平洋側もこの時期らしく冷えるので、初日の出・初詣など外出は暖かい服装で。
糸井羊司キャスターと副島萌生キャスターがエンディングの挨拶。「冬用タイヤでも雪道で動けなくことがありますので、状況に合わせて無理をせず、楽しい休暇をお過ごしください」と視聴者に呼びかけた。