アメリカの元大統領ジミー・カーター氏が100歳で亡くなった。カーター氏は南部ジョージア州のピーナツ農家から政界に転身。1977年から4年間大統領を務めた。任期中は長年、対立していたイスラエルとエジプトを仲介し中東和平の実現に力を尽くしたほか、米国と中国の国交を樹立した。カーター氏は大統領を退任後も世界各地の紛争解決や途上国の人権状況の改善などに取り組んだ。1994年には米国と緊張が高まった北朝鮮を訪れ当時のキム・イルソン主席と会談核開発の凍結などの同意を取りつけた。長年にわたる活動が評価され2002年にはノーベル平和賞を受賞した。日本ともつながりがある。1984年に大統領経験者として初めて被爆地、広島を訪問した。誠実な人柄で世界の指導者から市民まで多くの人と関わったカーター氏。各国がその功績をたたえ哀悼の意を示している。