- 出演者
- 膳場貴子 駒田健吾 中西悠理 杉浦みずき 唐橋ユミ
オープニング映像。
世界に波紋を広げる政策を次々に打ち出すアメリカ・トランプ大統領。メキシコ湾の名称をアメリカ湾へと大統領令によって変更させたトランプ氏。名称の変更に従わないAP通信に対しては大統領執務室などの取材から締め出す措置も打ち出した。ホワイトハウスの記者会は大統領府は報道機関の伝え方を指図することはできないと撤回を求めている。環境保護を巡っては、連邦政府で使うストローを紙製からプラスチック製に戻すことを決定。バイデン政権が進めた環境政策を覆した。
「タイム」誌最新号の表紙を飾ったのは大統領執務室のデスクに座るイーロンマスク氏。トランプ氏との特別な関係をアピールし今や陰の大統領とまで言われるマスク氏。トランプ氏が大富豪のマスク氏に託したのが、政府効率化省のトップ。政府予算を削減するため大規模なリストラなどを行うというが、まずターゲットになったのが世界で人道支援を行う組織「USAID」。東日本大震災の際にも救助活動や物資の輸送支援を担った組織だが、本部では既にプレートが取り外され、およそ1万人の職員全員が休職の措置に。事実上閉鎖された形。マスク氏は政府機関について「この国の官僚機構は憲法に反する第4の権力として、選挙で選ばれた議員たちより大きな力を持っている」と批判。しかし、自らも選挙で選ばれたわけではないマスク氏に対し批判の声も高まっている。
イーロンマスク氏が率いる政府効率化省はホワイトハウス内の大統領直轄の組織として位置づけられている。しかし、どこにオフィスがあるのか、誰が所属しているのか、どんな権限を持っているのかなど多くのことがベールに包まれている。こうした状況にもかかわらず、DOGEのスタッフが、特定の政府職員のみに許されていた財務省の決済データにアクセスしていたことも明らかになり機密情報の流出が懸念されている。ミッションとされているのが政府組織の無駄削減。大統領選挙期間中、イーロンマスク氏は政府予算を2兆ドル削減するなどと豪語していた。政権発足後、まずはおよそ230万人いるとされる連邦政府職員に早期退職を募るメールを送り人員削減に向け動き出している。トランプ氏が出した大統領令を受けて今回、マスク氏が打ち出したのがUSAIDの閉鎖。1961年に設立され世界中の紛争、貧困地域で食糧医療支援を行ってきた。最近では、ロシアの侵攻を受けるウクライナや内戦が泥沼化しているスーダン、治安悪化による人道危機でアメリカへの難民が押し寄せている南米ハイチなどで支援活動を行っていた。USAIDの支出は世界各地での紛争の広がりなども受けて右肩上がりに増えていて、年間日本円にして6.5兆円ほどに上る。明海大学・小谷哲男教授は「医療や教育支援が行き届かない地域が増えるとテロリストの温床となり対アメリカのテロの危険性が高まる。支援をやめた地域では中国、ロシアの影響力が増す」と指摘。USAID閉鎖の背景にあるのが、トランプ支持者の間で広がる陰謀論。正式な政府とは別にリベラル派が牛耳る闇の政府=ディープステートが官僚機構を操っているなどという考え方。小谷教授は「トランプ支持者には『ディープステートが政府予算を無駄遣いして私腹を肥やしている』などと考える人も多く、その大本がUSAIDだとされている」とコメント。
USAIDが政府効率化省の標的となっている。元村は効率化の行く末までチェックが働いているかに疑問を感じるなどと話した。キャンベルはUSAIDの打ち切りや20万人ともいわれる政府職員の雇止めなどが同時に起こっていることに対して14の州でマスク氏に対して提訴していて、司法が止めるしかない状況などと話した。松原はトランプ政権は過激な政策を洪水のように打ち出して混乱を生み出すことで批判する暇を与えないようにしていて、マスク氏もそれに加担しているように見えるがどこかで洪水を止めなければ取り返しのつかないことになるなどと話した。
金曜日、ロシアによるドローン攻撃を受けたとされるのはウクライナにあるチョルノービリ原発。旧ソ連下で39年前に事故を起こした原発。放射性物質の飛散を防ぐためのシェルターに穴が開いたが、今のところ放射線レベルの上昇は見られないという。ロシアの侵攻開始から間もなく3年。12日、トランプ大統領がプーチン大統領と電話で会談し停戦に向けた交渉を始めることに合意したという。しかし頭越しに進める停戦交渉にウクライナが反発している。
アメリカ・トランプ大統領が発表したロシアとの停戦交渉。ウクライナ・ゼレンスキー大統領は「独立国としてウクライナ抜きの合意は受け入れられない」とコメント。ウクライナ側の懸念はロシアに占領された領土の問題。トランプ氏の発表に先立ち物議を醸したのがヘグセス国防長官の発言。ウクライナの領土を取り戻すのは「幻想的」だとした。こうした中、ドイツで開かれたウクライナ問題を話し合う国際会議ではゼレンスキー氏がアメリカのバンス副大統領と会談。トランプ政権が主導する交渉でロシア側に有利な停戦とならないよう国際社会は具体的な道筋を描くことができるのか。
新年度予算案を巡る野党との駆け引きが激しさを増している。党大会で気勢を上げたのは国民民主党。年収の壁の引き上げを巡る要求で自民党との協議が昨年末から停滞する中、予算案への賛成を交渉カードにその実現を迫る。一方、高校無償化を掲げる日本維新の会は与党側と異例のハイペースで協議を重ね徐々に譲歩も引き出しているが、前原誠司共同代表は「現状の与党からの提案では(予算案に)到底賛成できるものではない」と述べた。31年ぶりに少数与党として予算審議に臨む石破政権は野党の賛成なしには新年度予算も成立させられない。1994年の羽田政権では野党の賛成が得られず内閣総辞職と引き換えに予算を通す事態に。また、リクルート事件で国会が紛糾した竹下内閣でも予算成立が危ぶまれると総理のクビを差し出してでも成立させてきたのが新年度予算。政権の命運を握る新年度予算案。何としても成立させたい自民党は予算案作成の責任者・小野寺五典政調会長も野党の要求に応じた修正に前向きな姿勢。翌日の夜、小野寺氏が自民党本部近くの中華料理店で待ち合わせた相手とは立憲民主党のカウンターパート・重徳政調会長。最大野党と自民党の幹部同士による異例の会食。予算の修正については煙に巻いたが翌日には、立憲民主党・野田佳彦代表が3.8兆円に上る修正案を公表。与党側との本格的な修正協議が始まることも決まった。予算成立後の次の課題も見据え、野党との駆け引きが山場を迎えている。
スタジオ解説・トーク。まずは政治ジャーナリストの後藤謙次氏の見解を紹介した。石破政権が組む相手について。立憲民主は3.8兆円の予算を政府基金から削減し、社会保険料の負担軽減などに回す修正案を出している。日本維新の会は高校の授業料無償化などを求めている。国民民主は年収の壁の引き上げなどを求めている。石破政権は3党それぞれの要求をある程度受け入れた形で予算案を修正する可能性が高い。予算を成立させるだけならどれか1党だけで良いが、3党を受け入れるのは、予算成立後の難題に対処するため。少数与党の国会で野党が結束すると、内閣不信任案が可決されて政権が立ち行かなくなるので、最大野党の立憲民主党とは決定的な対立を避けたい。日本維新の会については、この国会の焦点の1つである選択的夫婦別姓をめぐって自民党と立ち位置が近い部分もあり、味方につけておきたい。国民民主に関しては裏金問題と絡んで企業・団体献金が禁止されるのを防ぐため、自民党側に引き寄せたい思惑がある。スタジオの元村有希子は、本来あるべき姿が今展開されている感じはする、高額療養費の上限見直しについてはもともと、岸田政権が少子化対策を進めるために財源を確保したいという動きがあり、石破政権となった後に突然具体的に出てきた話、岸田氏は少子化対策の財源は国民に新たな負担を求めないと明言していた、この件について野党が追及して立憲民主党が修正案に盛り込んでいるところなどを見ると、きちんと機能する国会になってきたように感じる、一方で政局で各党が思惑で動いているのは鼻白むところもある、などと話した。
日本製鉄によるUSスチールの買収問題。日米首脳会談の会見で「買収ではなく投資なら歓迎する」と発言したトランプ大統領だが、その真意が判然としていなかった。2月9日(日)、トランプ氏はあくまでも買収は認めない考えを示した形。日鉄側はUSスチールに機密性の高い技術を供与するためには完全子会社化する必要があるという立場を示していて、両者の思惑には大きな隔たりがある。一方こうした中、アメリカが輸入する鉄鋼とアルミニウム製品に25%の追加関税を課すことを表明。日本の製品も対象となる見通し。
パリで開かれていたAIアクションサミット。AIの開発や規制を巡って国際的な枠組み作りを目指すもので、最終日の2月11日(火)は首脳会議が行われた。AIの開発を巡ってアメリカではバイデン政権が安全性に関する報告義務などの規制を課していたが、これをトランプ政権が撤廃。また中国企業「ディープシーク」が短期間で高性能なAIを開発するなどEU諸国と比べて規制の緩い米中のAI開発が加速している。こうした状況に危機感を示したのはフランス・マクロン大統領。EUはAI分野におよそ31兆円を投資すると発表。これまでは世界で初めて規制法を成立させるなど規制を重視してきたが、開発推進に軸足を移しつつある。
2月13日(木)、ホンダと日産は経営統合に向けた協議を打ち切ることを正式に発表。実現すれば世界3位の自動車グループとなる歴史的な統合案は1か月半で破談となった。両社は今後、電気自動車の分野での協業は続ける方針だが、そこに割って入る動きを見せているのが自動車事業への本格進出を狙っている台湾の大手電子機器メーカー「鴻海精密工業」。ホンダの幹部は“仮に日産が鴻海と手を結んだら、技術流出などの観点から日産との協業も難しい”との見方を示している。日産の今年度の業績予想は800億円の赤字となる見通しで、経営の建て直しに向け難しい判断を迫られる。
佐々木主浩と野口みずきをスタジオに迎えての“ご意見番”。きのうからキャンプ地を沖縄に移し、調整のペースを上げる巨人。最大の注目、田中将大を火曜日の宮崎キャンプで取材した。キャンプ初日から久保康生コーチとマンツーマンで投球フォームを徹底改造。この日もネットを近くに置き、縦振りのフォームを練習する。選手時代に投げあったこともある杉内俊哉コーチなども指導しており、24勝0敗の田中の復活に期待を寄せている。田中本人はインタビューに対し、打者がどういう風に感じるかが大事、そこに向かって投げるまでステップを踏まないといけないところがある、日米通算200勝は必ずクリアしないといけない、そこを通過点とできるよう頑張りたい、ファンの期待には結果で返していきたい、などと話した。
田中投手にインタビューを行った唐橋ユミは、リラックスした空気の中で小さい疑問も久保コーチに確認しながら進めていた、実績のあるベテランだからこその自信を感じた、などと話し、田中投手が目標である“日本一”の文字を記した野球ボールを見せた。佐々木主浩は田中投手について、体の心配がなければ復活すると思う、強く投げたときにバランスが崩れないことを考えていると思う、などと話した。
宜野座で行われた阪神vs楽天の練習試合。阪神の藤川球児新監督、初の対外試合。6-0で快勝した。
宮崎市で行われているソフトバンクのキャンプを駒田健吾が取材、周東佑京に話を聴いた。周東佑京は育成出身の8年目。2年連続3度の盗塁王のタイトルを獲得している。その名を世界に轟かせたのは一昨年のWBC準決勝、前を走る大谷を追い抜きそうになるほどの走塁で、サヨナラ勝ちを決めるホームベースを踏んだ。去年の11月に左ひざを手術しており、このキャンプでは独自メニューでの調整を続けている。ひざの痛みは昨季開幕前の3月からあるという。痛みを抱えながらも試合に出続けた。実は「根性の人」、根性一本で育成からここまで来ている。良いパフォーマンスをお客さんに届けることを頭に入れてプレーしている。
駒田健吾は周東佑京について、周りへの感謝も忘れないし謙虚な人柄だったと話し、周東佑京が来シーズンの目標である“最多安打”の文字を記した野球ボールを見せた。佐々木主浩は周東佑京について、去年の結果は自信になったと思う、彼が1番にいると相手チームのプレッシャーになる、などと話した。野口みずきは周東佑京の走りについて、前傾姿勢でスピードが出やすいフォーム、アメリカの100mの選手のようなダイナミックさも備えている、などと称賛した。
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山口県で行われた全日本実業団山口ハーフマラソン。気温は-1.5度。前日に雪が降った影響で、トラックにも雪がかかっていた。急ピッチで除雪作業が進められた。レースはスタートしたものの、ビルの陰などコース上には凍結した場所も残っており、滑りそうになる選手の姿もみられた。川村楓(岩谷産業)と、吉薗栞(天満屋)が優勝争いを繰り広げた。吉薗栞が競り勝ち、優勝した。同じコースを走った男子のレースでは、市山翼(サンベルクス)が優勝し、東京マラソンに向けてはずみを付けた。
全日本実業団山口ハーフマラソンについてスタジオトーク。野口みずきは路面がアイススケートリンクみたいで厳しいものがあった、最近流行りの厚底シューズだと特に滑りやすい、男性選手より踏ん張る力の弱い女性選手には影響が特に大きかった、などと話した。日本の女子マラソン界では04年の野口みずきの金メダル以降、五輪でのメダルを獲得していない。世界陸上も2013年を最後にメダルを獲得していない。これについて野口みずきは、日本と世界の差は広がってきているが、天気やコースの情報をうまく利用したらチャンスはある、などと話した。早稲田大のランニングサークル出身の小林香菜(23)がニューヒロインとして紹介された。先月の大阪国際女子マラソンでは、東京2025世界陸上の参加標準記録を上回るタイム(歴代10位)で2位だった。負担の少ないピッチ走法という走り方で、ストライド走法の野口みずきとは違うタイプの選手。
アゼルバイジャンで行われた柔道グランドスラムでは、パリ五輪で金メダルを獲得した角田夏実が反則勝ち(相手に指導が3つ入った)で優勝した。パリ五輪2回戦敗退の阿部詩は一本勝ちで優勝した。