理化学研究所のイ・ソンフン研究員らの研究チームは、野球のピッチャーが投球する際、指先に力が加わる様子を計測するセンサーを開発した。センサーは厚さ1/200mm程度で、指先に貼り付けても感覚がほとんど変わらないほど薄く、壊れにくい耐久性もある。このセンサーを電池や通信機器とつないだ状態で投球すると指先の形の変化を計測でき、ボールが手から離れる直前の僅か0.1秒ほどの間に大きな力が加わる様子が確認できたという。研究チームでは「計測の精度や耐久性をさらに高めることができれば、プロ野球選手の指先のデータを蓄積して分析するなど、スポーツへの応用が期待される」としている。